彼との出会い~別れ②

彼の気持が離れていっているのを感じたのは、彼とのお付き合いが始まって1年が経つ頃でした。

中距離恋愛で頻繁に会えていたわけではないですが、デートの回数が徐々に減り始めました。「お疲れさま」とか「お休み」の連絡はほぼ毎日してくれているものの、なんとなくそっけなさを感じるようになって。

もしかしたら仕事が忙しいだけなのかもしれない。

何度もそう思おうとしました。でも、元々ネガティブな私は気になりだしたらとまらなくなってしまって。ラインの返信が想定より遅いだけで浮気を疑って眠れなくなることもありました。お付き合いを始めた頃だって彼からの返信が遅かったりしたことはあったんです。その時は少しも気にならなかったのに、好きだと自覚した途端にダメでした。

それからは彼の浮気や心変わりを疑って、彼の気持ちを試すようなことばかり繰り返しました。好きなら当然私の言うことを聞いてくれるでしょ?なんて傲慢な態度で無理難題をふっかけたり、彼の気を引きたくて他の男性との仲を疑わせるようなことを口にしたり。

彼からのラインの返信が遅ければふてくされて私も返さない、なんてザラでした。以前はそういう時「何かあったの?」なんて心配してくれていた彼も次第に何も言わなくなってきて、彼の中で私はどうでもいい存在になってきているんだなと思うと悲しいやら腹立たしいやら。

それでもまだ心のどこかで彼は私のことが好きなんだと信じているところもあって、それを確かめて安堵するためにネットや本で「本命の彼女にとる態度」とか、そういう記事を読みあさっては当てはまる部分を探して胸をなでおろしていました。

すごく痛い女だったと思います。それにとにかくちっとも可愛げのない嫌な女でした。

してもらうことばかり、与えてもらうことばかり考えていて、彼のことを思いやる気持ちがありませんでした。私の思い通りにならなければ拗ねて怒って。でも心の狭い女だと思われるのは嫌で「なんで怒ってるの?」なんて聞かれれば「別に、怒ってないよ」って、どう考えても怒ってるテンションで返すんです。

彼にしたら面倒くさいし怖いし、一緒にいたいと思えるような存在でないのは確実ですよね。

そんなことの積み重ねがあって、お付き合い開始から1年半が経った頃、彼からラインで別れを告げられました。

なんとなく察してはいたものの、現実にその言葉を見たときは頭の中が真っ白になりました。しばらく呆けたのち、電話がしたい、会って話がしたいと伝えると、「電話したり会ったりすると辛くなるから」とまさかの拒否。それを押し切って電話をして、付き合っている時には一度も言ったことのない「好き」を連発して必死ですがりましたがもちろん無理で。最初こそ申し訳なさそうに話していた彼でしたが、私があまりにしつこかったせいでしょう。普段怒ったことのない彼が怒りだしてしまって、それでようやく本当に終わりなんだなと実感することになりました。

それからしばらくは眠れない日々が続きました。食欲もなくなり、体重は30キロ代に。一番辛かったのは職場で涙が溢れてくることでした。プライドの高い女でしたから、恋人にフラれて泣いているのを知られるのはどうしても嫌で。必死に涙をこらえて、それでもどうしようもない時はトイレにかけこみました。今思い出してもあの時は本当に辛かったです。

そんな地獄のような日々の中で、唯一私の励みになったのは復縁という言葉でした。「絶対に復縁する」と誓って、私の復縁活動は始まりました。

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